ビザールプランツ(珍奇植物)は、個性的な見た目だけでなく、それぞれの生育環境や育て方にも特徴があります。以下に、これまでに記載した植物の特性を加味した育成パターンの一例をまとめました。

※本ガイドの内容はあくまで一例であり、環境や個体差により最適な管理方法が異なる場合があります。
※万が一植物が枯れた場合でも、当ショップでは責任を負いかねますのでご了承ください。


① 乾燥を好むタイプ

例:アガベ・ユタエンシス・エボリスピナ、ユーフォルビア・オベサ、パキポディウム・グラキリス

育て方のポイント

日当たり:日光を好むため、春〜秋は直射日光に当てる。夏の強光線には注意し、葉焼けしないよう適宜遮光。
水やり:春〜秋は土が完全に乾いたらたっぷりと。冬は休眠期なので極力控えめにする。
:水はけの良い多肉植物・サボテン用の用土を使用。
耐寒性:比較的耐寒性があるものの、5℃以下になる場合は室内管理を推奨。

 


② 砂漠・乾燥地帯のサボテン系

例:ギムノカリキウム・フェロシオール、フェロカクタス、アストロフィツム・スーパー兜

育て方のポイント

日当たり:1年を通じて明るい場所で管理。日光が足りないと徒長しやすいため注意。
水やり:成長期(春〜秋)は月に2〜3回程度。冬は断水または極少量。
:通気性と排水性の良いサボテン専用用土がベスト。
耐寒性:5℃以上を保つことが理想。寒冷地では冬は室内に移動
植え替え:成長が遅いので2〜3年に1回が目安。

 


③ 高湿度を好むタイプ

例:ハオルチア、コノフィツム・ブルゲリ、フライレア・紫雲丸

育て方のポイント

日当たり:直射日光には弱いものが多いため、半日陰〜明るい日陰で育てる。
水やり:春と秋が成長期なので週1回程度が目安。夏・冬は控えめに。
:水持ちと通気性のバランスが良い多肉植物用土が最適。
耐寒性:10℃以上が理想。寒冷地では冬は室内管理推奨。
植え替え:根詰まりしやすいため、1〜2年に1回が目安。

 


④ 岩や流木に自生する特殊タイプ(セレウス・残雪の峰、ネオポルテリア・銀翁玉)

例:セレウス・残雪の峰、ネオポルテリア・銀翁玉

育て方のポイント

日当たり:明るい場所を好むが、直射日光には注意しつつ管理。
水やり:春〜秋は土が乾いたらたっぷり。冬は断水または月1回程度。
軽石や溶岩石を混ぜた排水性の高い用土が理想的。
耐寒性:比較的耐寒性があるが、5℃以下になる場合は室内管理推奨。

 


⑤ 乾燥に強いが湿度にも耐えるタイプ(ユーフォルビア・バリダ、ユーフォルビア・ツベルクラータ)

例:ユーフォルビア・バリダ、ユーフォルビア・ツベルクラータ

育て方のポイント

日当たり:日光を好むが、夏の強光には注意。直射日光を避けた明るい環境がベスト。
水やり:春〜秋は適度に(土が乾いてから数日後に水やり)。冬は断水気味にする。
水はけの良い多肉植物用土が最適。
耐寒性:寒さには強いが、5℃以下では室内管理が推奨される。

 


共通の注意事項

風通しを良くする:通気性が悪いと根腐れの原因になるため、室内管理でも風が通る場所を選ぶ。
害虫対策:春から秋はハダニやカイガラムシが発生しやすいため、こまめにチェックし、異常があれば早めに駆除。
植え替えのタイミング:一般的に2〜3年に1回が目安。成長が遅い種類は長めのスパンで問題なし。

 


免責事項

・本育成ガイドは一般的な育て方の一例であり、必ずしもすべての環境や個体に適合するとは限りません。
・お客様の管理環境(温度・湿度・日照条件等)により植物の成長は異なります。
・万が一、植物が枯れた場合でも、当ショップでは責任を負いかねますのでご了承ください。